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DroidKaigi2018参加レポート_その2

2018年03月09日
カンファレンスレポート

新人の栗田です。
2/89に開催されたDroidKaigi2018に参加して来ました!
出席したセッションを紹介したいと思います。

▼セッション会場の様子


セッション:アプリの鍵が消える時
Android Keystore」における鍵の消失パターンと、開発時の注意点という流れでした。

  • 内容
    1. Android Keystore
    とは
     鍵の生成や保持を安全な場所で行ってくれる仕組みのことです。
     Androidのアプリで機密情報を保持しようとする場合は、データを暗号化してから保存するのですが、
     鍵が誰でも使える状況だと暗号化しても意味がありません。
     そこで有効なのがAndroid Keystoreです。
     鍵を使えるのは「鍵を生成したアプリ」と「デバイス」に限定されるため、データ保持のセキュリティが向上する利点があります。

    2. Android Keystoreの注意点
     Android Keystoreには、以下の注意点があります。
     (1)バージョンによる制約がある
      API Lv.23で新APIが追加されたため、旧APIで生成した鍵が使えなくなる
      → 解決法:新しく鍵を作り直して置き換える
     (2)Root化された端末上では、他アプリに鍵を利用される可能性がある
     (3)ユーザー操作によって鍵か消える場合がある
      具体的には、以下の操作で鍵が消える場合があります。
      a.アプリをアンインストールする
      b.端末のパスワード変更や再設定
      c.登録した指紋を全て消去する
      d.ファクトリーのリセット

    3. 設計開発時の注意点
     OSのバージョンで鍵消失の条件が若干異なるため一概には言えないものの、
     下記に挙げた内容を意識して設計開発することで、「ユーザーの操作」という開発側ではコントロールできないところで
     鍵が消えるリスクを減らせると話していました。
     (1)そもそも端末で持つ必要のあるデータなのか
     (2)消えても再取得、入力が可能か
      (非推奨ですが、やむを得ない場合別のカギで暗号化、その鍵の保護に使うといった対策が可能です)
     (3)再取得・再入力を見越した作り方をする

  • 感想:
    DroidKaigiはイベント終了後、各セッションで使用されたPDFがネット上にアップされ、セッション内容も、動画で視聴できるようになります。
    セッション中理解できなかった部分なども、自分のペースで内容を振り返ることができるのはとても助かります。
    次回のDroidKaigiは理解できる範囲をより広げて、レベルアップして参加したいと思いました。
    イベント全体としては、今の私にとってまだまだレベルの高い内容が多く、とても勉強になるイベントでした!

    DroidKaigi2018の資料はこちら





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