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DroidKaigi2018 参加レポート

2018年03月01日
カンファレンスレポート

新人のウッチーです!

DroidKaigi 2018 が2月8日,9日の二日間で開催されました。
Androidエンジニアにとっては大きなカンファレンスなので行かれた方も多いと思います。

第4回となる今回は、ベルサール新宿グランドコンファレンスセンターで開催され、
イベント開催前にはチケットは全て売り切れ、当日も大勢のAndroidエンジニアがおとずれ熱気に包まれていました!!

▼会場の住友不動産新宿グランドタワー 


▼エントランスの様子

実は弊社からもスピーカーとして、田岡が登壇していました!(スピーカー名:azukinohiroki)
今回のDroidKaigiで使用された資料はこちらで見られるので興味のある方は是非!!
ちなみに弊社で行なった田岡のインタビュー記事もあります

ここからは、今回のイベントに参加して印象に残ったセッションを紹介していきたいと思います。。 



セッション:開発者が知っておきたい通知の歴史
前半は通知APIの歴史の振り返りと、基本的な通知の実装方法の説明、後半は後方互換性に考慮した実装での注意点という流れでした。

  • 対象
    アンドロイド開発を始めて間が無く昔の「通知」を知らない人
    Firebase SDKなどでSDKの機能だけで通知を実装している人
  • 内容
    1. 通知の歴史
    ・通知はユーザーにはなくてはならない機能であるため頻繁に変更・改善される。
    ・通知APIの実装は頻繁に変わるためAPIのバージョンによる互換性を考えて実装しよう。
     (全ての機能が*サポートライブラリでサポートされてはいないから!)
     → APIのバージョンごとにif文を使って分岐が必要
    ・APIレベルのアップに伴う主な追加機能の紹介

    2.基本的な通知の実装
    ・通知に必須なプロパティの紹介(title,text,id,small iconなど
    ・実装例のサンプルの紹介
     注意点:API21以降でsmall iconを作る際は背景が透過で単色の白でアイコンを作らなければ
         API21以降の色付きアイコンは元の画像を白く塗りつぶされた状態で通知されてしまう!

    3.後方互換性に注意した実装についての注意点
    API21からマテリアルデザインが追加され通知のデザインが大幅に変更
    API16-19,21-23,24以降で通知アクションの表示が違う
    API16以降で追加された通知ビューの見た目を変えるStyleには多くの種類がある
    ・ユーザーが通知のON,OFF,バイブ設定を変えられる通知チャンネルがAPI26以降で追加された
      →実装はAPIレベルで自分で分岐させる必要がある
    ・ヘッドアップ通知
        →アプリにかぶせて表示される優先度の高い通知
    ・ロック画面通知
    ・メッセージ系のアプリで使えるスタイルは主に3種類ある
        →inboxStyle, Messaging style, バンドル通知

     注意点:API23以下でMessaging style, バンドル通知を実装したい場合はカスタムビューを実装する必要あり!

    4.通知を実装する上でのポイント

    ・日本語版のドキュメントは更新されていないこともあるので英語版のドキュメントを読むようにする
    ・動作確認はサポートの上限と下限を確認する
    ・通知機能は端末依存も多いので注意が必要

  • 感想
    セッションはテンポよく進んで行き、スライドを元にわかりやすく解説してくださいました。特に前半部分の通知の歴史と基本的な実装部分では内容も通知に関する基本的な導入的部分から説明してもらえたので、Android初心者にもわかりやすく理解できました!
    また、後半の「APIの後方互換性に注意した実装の注意点」については勉強不足なところがあり、拾えきれない箇所もありました‥‥。
    今回のセッションの学びは2点です。

    ・重要な機能ほどOSのアップデートのたびにAPIの変更が起こるということ
    ・APIのバージョンによって処理を分ける必要があるということ

    バージョンごとの動作の違いについても理解を深めることで、開発作業を効率化できると感じました!

  • まとめ
    今回のイベントに参加したことで自分の知識が足りていないことを痛感‥‥。セッションの全てを理解することまではできませんでしたが、初めてこのようなカンファレンスに参加することで、Androidエンジニアの方の熱気と日々進歩している技術の先端を垣間見ることができ、自分も数年後には登壇してみたい!と思いました!
    また、Androidの開発を始めたばかりの方でも、エンジニア達の熱気を肌で感じることができるイベントなので参加するだけでも十分楽しめると思います!
    来年お会いしましょう!!


    DroidKaigi2018のホームページと資料はこちらからも見られます。
    https://droidkaigi.jp/2018/
    https://qiita.com/takattata/items/cc1ba64ef260e9e51274


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