会長メッセージ

 少し前の話しになりますが、未経験からシステムエンジニアになった社員がいました。彼の前職はトラックドライバー。プログラミングとは無縁の環境からチャレンジし、一流のエンジニアになりました。前提として「技術が好き」「努力を惜しまない」は当然のことですが、彼が黎明期のアプリ開発を、新規で立ち上げるまでに至るほどの優れた技術者になれた理由はなんでしょうか?

 仕事をしていれば、「こんなことをしてみたい」「これが実現できたら」という希望と、実際の仕事との間にミスマッチが出てきます。就職、転職活動をしていても、思い描いている会社と実際に面接に行く会社との間にギャップが出てくることもあるでしょう。そのギャップを埋めるためにも、意識的に自分を磨くことがとても大事だと思うのです。彼は「自分を磨く」成長意欲の高い技術者でした。

 

 

「意識的に自分を磨く」ことについて、わたしは次のことを大事に考えています。

1.自身の「やりがい」「生きがい」を認識すること
2.自身の市場価値を常に客観視すること
3.自身の頭で考えるだけでなく、行動に移すこと


 ジャストワークには、「仕事は仕事。趣味は趣味」と、プライベートも充実している社員が多いのですが、それは「自分の生きがいはなにか」をきちんと見つめているからです。「自分自身」を置き去りにすることなく、仕事のやりがい、生きがいをあわせて考えられるかどうかは、とても重要です。

 先に紹介した元トラックドライバーの彼は、新たなチャレンジをするために弊社を卒業していきました。この彼のように、ジャストワークを出ても「稼げる力」を身につけているか、修練を積んでいるか、いつでも自分に問う必要があると思います。「稼げる力」は、知識だけでは身につきません。得た知識を行動に移して、やってみなければわからない。弊社がなるべく社員の皆さんの挑戦に対し「失敗してもいいからやってみよう」と言うのは、それが理由です。

 

わたしは、これらすべてを実践していくことが、一流への道だと考えています。

 

 


 ジャストワークは今年で設立から13年ですが、声高に「もっと売上を上げろ!」と言ったことはないですし、私自身が売上に固執したこともありません。それでも、社員の皆さんが「稼ぐ力」を発揮してくださり、10期連続で黒字を計上するまでになりました。売上至上主義では、仕事本位になってしまいますが、大事なのは人間本位。その人がその人らしく生きていくことです。一人一人が自分らしく、自分を磨き、力を発揮する。その集合体でありたいと考えています。

 



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